来春選抜甲子園 各地域の21世紀枠候補 9校

<2012春センバツ甲子園21世紀枠候補校>

【北海道=女満別
1951年に美幌高校女満別分校として開校した公立校。翌52年に女満別高校と改称し独立。校訓は業学一体。全校生徒136人(うち女子55人)。野球部は1954年創部。部員19人(1、2年生のみ)。過去の全道大会成績は、春は未勝利(1度出場)、夏は北北海道大会に2度出場し最高成績は11年の4強、秋は2度出場し11年の2回戦進出が最高成績。鈴木収監督は05年7月就任。

【宮城=石巻工】 
県立校。東日本大震災津波でグラウンドや校舎が被災し、自宅が全壊した選手もいるなか、厳しい環境で練習。9月の台風15号でも地盤沈下したグラウンドが水没したが、秋季宮城大会で準優勝、東北大会初出場(初戦敗退)。この間、地域でのボランティア活動にも取り組んできた。春夏ともに甲子園出場なし。

【群馬=高崎】
県立男子校。福田、中曽根元首相らを輩出した県内有数の進学校。今秋の県大会で準優勝し関東大会でも31年ぶりに4強入り。野球の技術面のほか、礼儀やあいさつ、マナー、地域からの信望が厚いこと、練習を自分たちで考え行っていることが評価された。81年センバツ出場(初戦敗退)

【岐阜=大垣西】
県立校。秋季岐阜大会で4強入り。準決勝で県岐阜商に1−2で敗れたが互角の戦い。3位決定戦に敗れ東海大会出場はならなかったが、投手力と守備力が安定しており、失点が少ない点が評価。プロレスラーの棚橋弘至はOB。春夏ともに甲子園出場なし。

【石川=金沢西】74年創部の県立校。今秋石川大会で優勝するなど、ここ3年間の県内公式戦で7割超の勝率を誇る。北信越大会では初戦を突破し8強入りした。春夏ともに甲子園出場経験なし。

【兵庫=洲本】
淡路島にある県立校。今秋兵庫大会で公立として唯一の4強入り。過去3年の県大会での好成績、東日本大震災の支援活動に加わった点など評価。甲子園には春2回、夏1回出場し53年春全国制覇。作詞家の阿久悠氏(故人)はOB。

【広島=広島観音
広島市西区にある県立校。旧制広島二中。今秋広島大会3位。近年の好成績のほか、他部と共用でグラウンドを使用、近隣に民家があるためフルスイングを控えるなどの条件下で工夫しながら練習していることなど。春夏ともに甲子園出場なし。

【愛媛=小松】
西条市にある県立校。今秋愛媛大会で優勝し四国大会初出場(初戦敗退)。学校が台風12号の被害がありながらも好成績を収め、他部活の励みになったことなど評価。歌手秋川雅史はOB。春夏ともに甲子園出場なし。

【宮崎=宮崎西】
中高一貫の県立進学校。今秋宮崎大会で準優勝。初出場の九州大会では8強入りを果たす。グラウンドが狭く、施設面では恵まれず、平日は1時間40分ほどの練習しかできない中、工夫して練習していることなどが評価された。春夏ともに甲子園出場経験なし。