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高校球児の安全自転車下校へLEDライト贈呈

県立阿波西高の野球部員の自転車の列に車が突っ込むなど、全国的に悲惨な交通事故が相次ぐ中、県交通安全協会は30日、県立鳴門高(鳴門市)で、県内の高校野球部員を対象に、夜間に点灯して周囲に安全運転を促すLED式自転車用ライト1100個を贈呈。同校の野球部員が代表して受け取った。

夜間の交通事故を避けるのに役立てばと、今月25日、吉野川市の企業が同協会に3000個を寄贈。ライトは、練習で帰宅が夜間になるという県内31校の野球部員に配られる。また、自転車マナー向上のモデル校などにも配布される。

この日は、同協会の篠崎邦雄専務理事が「練習で遅くまで汗を流す皆さんに、ぜひ活用してもらいたい」とあいさつ。受け取った3年杉本京太主将(18)は「僕らの仲間が命を落とす悲惨な事故が起きたばかり。ライトをつけて、夜道も安全に下校したい」と話した。

その後、部員たちは自転車への装着の仕方を学んだり、各校に配るためにライトを袋詰めにしたりした。

2012年5月31日 読売新聞より